2008年11月4日火曜日

『9.11のジャスミン』11月4日発売!


2001年9月11日の朝。アメリカのみならず世界中を震撼させた同時多発テロ事件のその瞬間に、ワールドトレードセンターと目と鼻の先で人生が変わる体験をした日本人女性がいた。

遠藤明子さん。ニューヨーク生活25年。華やかなファッション業界で商品企画・新規事業・ブランド事業開発に携わり、海外で活躍する日本人キャリアウーマンの先駆けとなった遠藤さん。順風満帆だった日々が轟音と共に崩れ落ちたその日、惨劇の現場近くのレジデンスの住民だった遠藤さんは、18階から黒煙が立ちこめる非常階段を、「ステップ・バイ・ステップ」とかけ声をかけながら、同じく取り残された隣人たちと降りてきた。命からがら逃げ出した彼女が目の当たりにしたのは悲しみを乗越え必死に助け合う人々の姿。私は生かされている。私も何か自分にもできることしなければ、その時遠藤さんの脳裏をよぎったのが、その勇気のため多くの命が犠牲となった消防士たちのことだった。彼らが勤めていた消防署の訪問し夜食の差し入れをしてまわる。感謝されてさらに感謝する、そんな日々が続いた。

もう以前の利益追求型の世界には戻れないと悟った遠藤さんが、魂の休息場所を求め目指したのがタイ、そしてカンボジア。そこで裸電球の下を親子が仲睦まじくジャスミンの花輪を持って近所の寺にお参りに行く姿を見て、この小さな単位を大切にしてあげたいという人間の原点に戻る。「大きな事を言えば世界平和だけど、足下のこの家族。この人たちを大事にしないといけないと思いました」。

テロ事件の被災者の告白ではあるものの、そこには惨たらしさや憎しみはいっさいない。むしろ極限状態でより輝く人間の素晴らしさと、その経験をバネに新たな人生を歩み始めた女性の希望の書である。本書はタイトルを『9.11のジャスミン』とし、朝日クリエより11月4日に一斉発売。

購入はwww.asahi-create.jp, www.amazon.co.jp, www.bk1.jp, www.bookservice.co.jp
また日本全国の La Lumpiniを取り扱っているレージースザンの店でも購入可能。
NYでは紀伊国屋での取り寄せ。あるいはmiekosoumi@aol.comまで個人での申し込みも可能。

日本での価格は1300円+消費税

☆上記の文章はニューヨークで発行されている日本人向け新聞『週刊NY生活』に筆者が寄稿した書評に手を加えたものです。

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